プロ野球ペーパーオーナーゲームの実例紹介 2019年度版
このウェブサイトは、仲間内で始めたプロ野球ペーパーオーナーゲームを広く一般に普及させたいという野望のために開設しました。しかし、このゲームを面白いと思う人は多分ごく一部の人だけで、なおかつこの面白さはなかなか伝わりにくいタイプのものだと思います。
ここでは、面白さを伝えるための試みとして、自分たちのプレイ結果を紹介します、
プレイの状況
プレイヤー(チームオーナー)は8名、年俸総額25憶円以内でチームを編成しました。
選手獲得は次のように行いました。
時期 | 獲得方法 | 人数 |
キャンプイン時(1月) | ドラフト | 最大15人 |
開幕前(3月) | ドラフト | 最大15人 |
開幕後~7月 | トレード(年俸+5000万円で獲得) | 支配下選手が35人を超えない範囲で獲得 |
ほとんどの選手は開幕前に獲得するため、キャンプ中にケガで離脱し、今シーズン活躍できなかった選手が入っているチームもあります。
順位表
順位 | チーム | 勝率 | チーム得点 | チーム失点 |
1 | ドテチンズ | .5609 | 652 | 546 |
2 | 秩父ジャイアンツ | .5522 | 808 | 680 |
3 | 湘南シィレックス | .5073 | 608 | 562 |
4 | NNBスターズ | .4547 | 531 | 581 |
5 | ハムスターズ | .4196 | 544 | 702 |
6 | Dバックス | .3521 | 542 | 768 |
7 | ドミーズ | .3404 | 497 | 817 |
8 | きんちゃん球団 | .2746 | 428 | 734 |
上位4チームの紹介
NNBスターズ
オーナー:K氏(スワローズファン) 勝率.4545(4位)
打順 | 選手名 | ポジション | 得点 | 防御点 | RP | |||
1 | 左 | 柳田 悠岐 | DH | 21.2 | 0.0 | 0.0 | ||
2 | 左 | 高橋 周平 | 3B | 53.2 | 5.6 | 0.0 | ||
3 | 右 | 會澤 翼 | C | 51.8 | 14.7 | 0.0 | ||
4 | 左 | 吉田 正尚 | OF | 105.2 | 3.4 | 0.0 | ||
5 | 右 | ソト | OF | 118.7 | 8.8 | 0.0 | ||
6 | 左 | 坂口 智隆 | 1B | 2.5 | 0.2 | 0.0 | ||
7 | 右 | 塩見 泰隆 | OF | 6.8 | 1.0 | 0.0 | ||
8 | 左 | 藤岡 裕大 | 2B | 25.1 | 11.2 | 0.0 | ||
9 | 左 | 京田 陽太 | SS | 44.3 | 22.7 | 0.0 | ||
左 | 中島 卓也 | 2B | 3B | 17.7 | 19.5 | 0.0 | ||
右 | 中村 悠平 | C | 1B | 49.9 | 15.0 | 0.0 | ||
右 | 桑原 将志 | OF | 7.7 | 0.8 | 0.0 | |||
右 | 金子 弌大 | P | 0.0 | 35.2 | 0.3 | |||
右 | 山岡 泰輔 | P | 0.0 | 65.0 | 0.0 | |||
右 | 則本 昂大 | P | 0.0 | 29.3 | 0.0 | |||
右 | 小川 泰弘 | P | 0.0 | 38.2 | 0.0 | |||
右 | 秋山 拓巳 | P | 0.0 | 14.3 | 0.0 | |||
左 | 田嶋 大樹 | P | 0.0 | 15.6 | 0.0 | |||
右 | 梅野 雄吾 | P | 0.0 | 26.5 | 12.2 | |||
右 | 西 勇輝 | P | 0.0 | 70.1 | 0.0 | |||
右 | 高梨 裕稔 | P | 0.0 | 9.2 | 0.0 | |||
右 | 増田 達至 | P | 0.0 | 39.2 | 61.1 | |||
右 | 荒西 祐大 | P | 0.0 | 11.4 | 0.0 | |||
右 | 桜井 俊貴 | P | 0.0 | 29.0 | 0.0 | |||
右 | 福井 優也 | P | 0.0 | 6.3 | 0.0 | |||
代替選手合計 | 26.5 | 0.6 | ||||||
チーム合計得点/失点/RP | 530.7 | 581.4 | -10.3 | |||||
抹 | 右 | 星 知弥 | P | -0.6 | ||||
沫 | 左 | 寺島 成輝 | P | -2.2 | ||||
沫 | 右 | 東明 大貴 | P | -1.0 | ||||
沫 | 右 | 望月 惇志 | P | 5.3 | ||||
沫 | 右 | 大下 佑馬 | P | 5.5 |
このチームは、柳田悠岐、則本昂大という投打の柱をケガで欠く最悪のスタートとなった上に、坂口智隆も離脱。厚めに獲得していた投手陣のお陰で、則本の穴はカバーできたが、野手不足は如何ともしがたく、中村悠平が一塁を守るという異常事態になりました。柳田、吉田、ソトというクリーンアップが機能すればかなり魅力的なチームになったと思われるだけに残念です。
チーム編成では、塩見泰隆、梅野雄吾、寺島成輝、星知弥、大下佑馬という、スワローズ愛を感じる指名になっています(村上宗隆は別のチームに取られた)。というか、ドラフト下位になって有力選手が減ってくると、贔屓チームの選手しか名前が思いつかないというのはこのゲームではよくあることです。何せ8人でやると8×30=240名もの選手をドラフトで指名するので、下位指名になると他球団の若手有望株なんてわからん、とりあえず贔屓チームの期待選手を取っておこう!となってしまう。
スワローズファンのK氏ですが、吉田正尚を獲ったことでバファローズの試合も見るようになり、バファローズのことも詳しくなったと言っていました。このゲームをやっていると、自軍に入れた選手の成績が気になる→その選手のことに詳しくなる→いつの間にかその選手のファンになっている、ということがよくあります。
湘南シィレックス
オーナー:M氏(ベイスターズファン) 勝率.5073(3位)
打順 | 選手名 | ポジション | 得点 | 防御点 | RP | |||
1 | 左 | 糸原 健斗 | 2B | 46.0 | 23.9 | 0.0 | ||
2 | 左 | 大島 洋平 | OF | 62.8 | 8.5 | 0.0 | ||
3 | 左 | 鈴木 大地 | 1B | 86.2 | 5.5 | 0.0 | ||
4 | 左 | 丸 佳浩 | OF | 108.9 | 7.4 | 0.0 | ||
5 | 右 | ロペス | DH | 99.4 | 0.0 | 0.0 | ||
6 | 左 | 柴田 竜拓 | 3B | 17.5 | 8.5 | 0.0 | ||
7 | 左 | 辰己 涼介 | OF | 29.1 | 5.9 | 0.0 | ||
8 | 右 | 中村 奨吾 | SS | 63.7 | 23.9 | 0.0 | ||
9 | 右 | 梅野 隆太郎 | C | 50.3 | 19.3 | 0.0 | ||
左 | 梶谷 隆幸 | OF | DH | 14.0 | 1.6 | 0.0 | ||
右 | 西浦 直亨 | 3B | SS | 2B | 13.5 | 4.5 | 0.0 | |
左 | 戸柱 恭孝 | C | 7.0 | 4.7 | 0.0 | |||
両 | 田中 和基 | OF | DH | 4.9 | 1.0 | 0.0 | ||
右 | 上沢 直之 | P | 0.0 | 23.6 | 0.0 | |||
右 | 大瀬良 大地 | P | 0.0 | 53.7 | 0.0 | |||
左 | 東 克樹 | P | 0.0 | 12.8 | 0.0 | |||
左 | 濵口 遥大 | P | 0.0 | 34.2 | 0.2 | |||
右 | 岸 孝之 | P | 0.0 | 36.8 | 0.0 | |||
右 | 平良 拳太郎 | P | 0.0 | 22.9 | 0.0 | |||
右 | 上茶谷 大河 | P | 0.0 | 37.2 | 0.0 | |||
左 | 大野 雄大 | P | 0.0 | 85.5 | 0.0 | |||
左 | フランスア | P | 0.0 | 26.0 | 26.7 | |||
右 | 二木 康太 | P | 0.0 | 39.7 | 0.0 | |||
右 | 石山 泰稚 | P | 0.0 | 14.7 | 20.8 | |||
左 | 岩貞 祐太 | P | 0.0 | 10.2 | 0.0 | |||
代替選手合計 | 5.1 | 0.2 | ||||||
チーム合計得点/失点/RP | 608.4 | 562.0 | -36.2 | |||||
抹 | 右 | 畠 世周 | P | -2.4 | ||||
沫 | 左 | 砂田 毅樹 | P | -3.1 | ||||
沫 | 右 | 桑原 謙太朗 | P | -2.6 | ||||
沫 | 右 | 井野 卓 | C | 0.1 | 0.7 |
「チーム防御率3.50」を目標に編成された、ディフェンス重視のチームですが、糸原健斗-大島洋平-鈴木大地-丸佳浩-ロペスと続く上位打線もなかなか様になっています(但し、左打者が4人続くところは余り美しくない)。投手陣は上沢直之が交流戦のアクシデントで戦線離脱したことが痛かった。しかし序盤で桑原謙太朗を早々に見切って放出し、代わりに大野雄大を獲得した判断は見事で、最終的にチーム防御率を3点台でまとめ、勝率5割越えを達成しました。
野球経験者で選手を見る目も確かなM氏ですが、ドラフトでは誰彼構わず強い選手を指名するということはせず、ベイスターズの選手を10人も指名しています(いいと思う選手を指名したら偶然ベイスターズだっただけかもしれませんが)。ディフェンス重視のチーム作りという拘りとベイスターズへの愛情を両立させた、芸術点の高いチーム編成だと思います。
秩父ジャイアンツ
オーナー:T氏(ジャイアンツファン) 勝率.5522(2位)
打順 | 選手名 | ポジション | 得点 | 防御点 | RP | |||
1 | 左 | 近本 光司 | OF | 61.8 | 5.0 | 0.0 | ||
2 | 右 | 外崎 修汰 | 2B | 88.9 | 23.9 | 0.0 | ||
3 | 左 | 筒香 嘉智 | OF | 84.1 | 5.2 | 0.0 | ||
4 | 左 | 森 友哉 | C | 95.8 | 10.5 | 0.0 | ||
5 | 右 | 坂本 勇人 | SS | 123.9 | 19.3 | 0.0 | ||
6 | 右 | 山川 穂高 | 1B | 115.0 | 1.9 | 0.0 | ||
7 | 右 | 中村 剛也 | 3B | 92.5 | 3.6 | 0.0 | ||
8 | 右 | 大田 泰示 | OF | 81.2 | 6.2 | 0.0 | ||
9 | 左 | 神里 和毅 | DH | 44.0 | 0.0 | 0.0 | ||
右 | 小林 誠司 | C | 1.7 | 1.2 | 0.0 | |||
左 | 田中 俊太 | 3B | 2B | DH | 16.1 | 1.3 | 0.0 | |
右 | 中井 大介 | OF | SS | DH | 3.3 | 0.6 | 0.0 | |
右 | 山本 由伸 | P | 0.0 | 76.5 | 0.0 | |||
右 | 石川 歩 | P | 0.0 | 36.0 | 0.8 | |||
左 | 笠原 祥太郎 | P | 0.0 | 5.8 | 0.0 | |||
右 | 柳 裕也 | P | 0.0 | 57.6 | 0.0 | |||
左 | 大竹 耕太郎 | P | 0.0 | 31.8 | 0.0 | |||
右 | 髙橋 光成 | P | 0.0 | 18.0 | 0.0 | |||
左 | 田口 麗斗 | P | 0.0 | 20.8 | 4.1 | |||
左 | 小笠原 慎之介 | P | 0.0 | 15.0 | 0.0 | |||
右 | 増井 浩俊 | P | 0.0 | 13.1 | 38.1 | |||
左 | 公文 克彦 | P | 0.0 | 22.3 | 4.6 | |||
右 | 吉田 一将 | P | 0.0 | 14.1 | 0.9 | |||
左 | 松葉 貴大 | P | 0.0 | 2.2 | 0.0 | |||
右 | 由規 | P | 0.0 | 1.1 | 0.0 | |||
代替選手合計 | 26.5 | 1.0 | ||||||
チーム合計得点/失点/RP | 808.4 | 680.2 | -35.4 | |||||
抹 | 右 | メネセス | DH | 11.3 | 0.4 | |||
沫 | 左 | 栗原 陵矢 | C | 4.5 | 0.4 | |||
沫 | 左 | 平沢 大河 | OF | SS | 6.6 | 5.1 |
一見ライオンズファンが編成したチームのように見えるかもしれませんが、公文克彦、中井大介、大田泰示の指名を見てわかるように、オーナーは生粋のジャイアンツファンです。
このチームは、見ての通り超攻撃型編成となっています。これはこのゲームの計算方法だと、レギュラークラスの野手の方が先発ローテーション級の投手よりもチームへの貢献度が高い傾向にある・・・ということを見抜いての戦略です。ドラフト会議では、チームバランスなどお構いなしに大物野手ばかり指名する様子に、他チームからどよめきが上がっていました(年俸の比率では7割以上が野手)。何かの悪い冗談だろうと思っていたが、蓋を開けてみると年間チーム得点808点、チーム本塁打は233本、悪い冗談どころか他球団にとっては悪夢のようなチームが出来上がっていました。打線のカギは捕手の森友哉でしょう。打てる捕手というのは貴重です。更に運も良かった。レギュラー野手全員がケガも大きな不調もなかったというのは非常に大きいです。
投手陣は実績は無いけど当たればコストパフォーマンスは高い、期待の若手投手を中心に編成するという、ギャンブル性の高い戦略を採っています。しかしドラフト戦略が上手で、山本由伸、大竹耕太郎、笠原祥太郎、柳裕也といった有望株をうまく獲得しており、最低限の成績は確保できています。
ゲームをデザインした人間にとっては、このような極端に攻撃に偏ったチーム編成でも強いチームができてしまうのは本意ではありません。本来は攻守のバランスを考えてチーム編成しないと強いチームはできないはず・・・と言いたいところなのですが、実は現実世界の2019年ライオンズもこのチームと似たような成績なのです(得点756点、失点695点、勝率.563(1位))。だからまぁ、こういうチーム作りもアリなのかなぁ・・・と思います。
ドテチンズ
オーナー:カレーライスとコーヒー(カープファン) 勝率.5609(1位)
打順 | 選手名 | ポジション | 得点 | 防御点 | RP | |||
1 | 左 | 源田 壮亮 | SS | 52.2 | 26.4 | 0.0 | ||
2 | 左 | 福田 周平 | 2B | 44.3 | 19.8 | 0.0 | ||
3 | 左 | 西川 遥輝 | OF | 63.0 | 7.5 | 0.0 | ||
4 | 右 | 鈴木 誠也 | OF | 115.6 | 5.9 | 0.0 | ||
5 | 左 | 西川 龍馬 | OF | 96.4 | 6.9 | 0.0 | ||
6 | 右 | 井上 晴哉 | 1B | 77.0 | 0.7 | 0.0 | ||
7 | 右 | 宮﨑 敏郎 | 3B | 67.4 | 6.7 | 0.0 | ||
8 | 左 | 野間 峻祥 | DH | 28.3 | 0.0 | 0.0 | ||
9 | 右 | 伊藤 光 | C | 33.0 | 9.7 | 0.0 | ||
左 | 松山 竜平 | 1B | OF | DH | 34.0 | -0.4 | 0.0 | |
左 | 牧原 大成 | 2B | 3B | DH | 10.0 | 3.8 | 0.0 | |
右 | 炭谷 銀仁朗 | C | 15.5 | 6.3 | 0.0 | |||
右 | 清水 優心 | C | 15.4 | 3.6 | 0.0 | |||
右 | 千賀 滉大 | P | 0.0 | 72.3 | 0.0 | |||
右 | 美馬 学 | P | 0.0 | 46.0 | 0.0 | |||
右 | 原 樹理 | P | 0.0 | 14.8 | 0.0 | |||
右 | 九里 亜蓮 | P | 0.0 | 42.0 | 0.5 | |||
左 | 床田 寛樹 | P | 0.0 | 43.6 | 0.0 | |||
右 | 高橋 礼 | P | 0.0 | 60.5 | 0.0 | |||
右 | 榊原 翼 | P | 0.0 | 29.9 | 0.0 | |||
左 | 加藤 貴之 | P | 0.0 | 30.5 | 0.2 | |||
右 | 種市 篤暉 | P | 0.0 | 33.1 | 0.3 | |||
右 | 三嶋 一輝 | P | 0.0 | 21.6 | 3.5 | |||
右 | 山﨑 康晃 | P | 0.0 | 28.3 | 60.6 | |||
左 | 高橋 奎二 | P | 0.0 | 9.3 | 0.0 | |||
代替選手合計 | 0.0 | 0.0 | ||||||
チーム合計得点/失点/RP | 652.1 | 545.5 | -18.9 | |||||
抹 | 右 | 藤平 尚真 | P | 0.0 | -2.6 | 0.0 | ||
沫 | 左 | 吉川 光夫 | P | 0.0 | -2.5 | 0.5 | ||
沫 | 右 | 吉見 一起 | P | 0.0 | 2.5 | 0.0 | ||
沫 | 右 | 曽根 海成 | SS | 2B | 1.6 | 1.1 | 0.0 | |
沫 | 左 | 宗 佑磨 | OF | 19.7 | 3.0 | 0.0 | ||
沫 | 右 | 才木 浩人 | P | 0.0 | 3.6 | 0.0 | ||
沫 | 右 | 東浜 巨 | P | 0.0 | 4.7 | 0.0 |
このサイトの管理人のチームです。ゲームのデザインとルールの詳細を決めた本人がプレイするのだから、皆のお手本となるようなチーム作りを・・・ということで、バランスとコストパフォーマンスを重視してチーム編成しました。ひとくちで言えば、堅実なチーム作りです。
野手は実績のある選手で手堅くまとめよう、という方針です。年俸2500万円~1億円くらいの確実に仕事をしてくれる中堅クラスの選手を多く指名しています。こう書くと理詰めで指名したように聞こえますが、西川遥輝、野間峻祥、西川龍馬、福田周平、源田壮介、宗佑磨、牧原大成、曽根海成と、なんとなく似たタイプの選手が多いような・・・私はホームランより二塁打が似合いそうな、1番バッタータイプの選手が好きなので、その好みがモロに編成にも表れています。そのせいで、長距離砲が不足ぎみになってしまいました。本当なら鈴木誠也の前か後ろにもう一枚強打者が欲しいところです。一番源田、二番福田、三番西川という打順もちょっと不自然ですよねぇ・・・。守備に関しては、どのポジションにも替えの選手がいるように編成しています。とはいえ選手の数は限られるので、牧原大成や松山竜平のような複数ポジションを守れる選手がいると大変重宝します。
投手編成のポイントは、九里亜蓮や美馬学のような、好不調の波が小さく堅実に投球回を稼いでくれる投手を入れていることです。こういう選手がいると、チーム成績が安定します。地味かもしれませんが、先発でも中継ぎでも、勝ってるときもビハインドのときも、いつも一生懸命投げる九里亜蓮はチームに欠かせない重要なピースなんだなあと実感できます。そうやって(比較的安く)投手基盤を作った上で、床田寛樹、高橋礼、種市篤暉、高橋奎二、藤平尚真、才木浩人などの期待の若手を沢山獲って、このうち2~3人が戦力になれば良い、という戦略です。結果的に床田寛樹、高橋礼、種市篤暉、高橋奎二と多くの選手が戦力になり、東浜巨の離脱、原樹里の二軍落ちといったマイナス要素を埋めて更にお釣りがくるくらい活躍してくれました。
このチームが他と一番違うのは、開幕前の30人指名の段階で予算を使い切らずに、開幕後に選手を獲る作戦にしたことです。予想外にケガからの復帰が早かった清水優心と、調子の良かった榊原翼を開幕後に獲得しました。やはりシーズンが始まってみると開幕前の構想どおりにいかないことが多くあるので、開幕後に獲得できる予算を残しておいてチームの穴を埋めるという作戦はアリだと思います。ただ開幕後の獲得には+5000万円のペナルティがあるのであまり沢山の選手は獲れませんが。
結局私の編成したこのチームが優勝しました(自分でルールを作っておいて自分が勝つというのは大人気ない感じもしますが)。優勝できたポイントは、チームの必要打席数、必要イニング数を全て指名した選手で消化できたことです。高額なスター選手だけを少数精鋭で獲得して必要打席数、必要イニング数が余るより、ちょっと地味な縁の下の力持ち系の選手を多く揃えて必要打席数、必要イニング数を使い切る方がコストパフォーマンスが良いのです。
という訳で、少しはプロ野球ペーパーオーナーゲームの面白さが伝わったでしょうか?今回はゲームの戦略を中心に書きましたが、このゲームは勝ち負けを競うより、出来上がったチームを肴に、みんなで野球談議で盛り上がるのが一番の楽しさだと思います。特に、みんなで集まってやるドラフト会議は大いに盛り上がります!チーム成績計算用のExcelファイルも用意していますので、ぜひ野球好きの仲間を集めて、遊んでみてください。
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