【プロ野球POGリプレイ2021】21 後期ドラフトのための戦力分析その1

誰も頼んじゃいないのにプロ野球POGのリプレイを紹介する第21回目。前期戦はドテチンズ優勝で終わり、後期戦の再開は1ヵ月の中断期間を挟み8/13から・・・ですが、その前に。7/20に後期戦前のドラフト会議を行われます。

後期ドラフトのルール

後期戦ドラフト会議ではまだどの球団にも属していない選手と、事前の後期戦出場選手登録で登録抹消となった選手もドラフト対象となります。他球団の登録抹消選手を対象としたドラフトはMLBのマイナーリーグ選手を対象としたドラフトにちなみ「ルール5ドラフト」と呼んでいて、無所属選手のドラフトとは別に実施します。

指名順は前期成績によるウェーバー制です。

また戦力の均衡を図り後半戦を盛り上げるため、各球団には前期戦成績に応じて追加予算が出ます。追加予算は次式で計算します。

追加予算(万円)=(50+失点-得点-リリーフポイント)×400

これで計算した各球団のドラフト予算は下表のとおりです。

  追加予算 予算残 後期ドラフト予算 余選手枠
ドテチンズ 0 13,900 13,900 4
秩父ジャイアンツ 0 11,860 11,860 5
ヤクルトAI(仮) 2,200 11,250 13,450 4
キラキラ☆ファイティングドッグス 16,300 12,390 28,690 8
ナショナルズ 18,200 11,540 29,740 2
ハムスターズ 29,700 12,860 42,560 10
海南大附属レイカーズ 56,900 13,000 69,900 4
プロキュア★オールスターズ 105,000 27,470 132,470 7
東葛ドライチーズ 135,700 33,640 169,340 9

元々の予算残と合わせて、大物選手が1人~数人は獲得できる予算があります。今年はオリンピックのための長期休止期間もあるし、前期戦と後期戦でガラッと勢力図が変わる可能性もあります。

各球団のドラフト予想

東葛ドライチーズ

中田翔が二軍落ち、森唯斗が手術、松坂大輔は引退と、相次ぐ主力の離脱で最下位の東葛ドライチーズ。田中将大、栗林良吏、森友哉、ソトくらいしかまともな戦力がいない惨状ですが、根尾昂、奥川恭伸、森敬斗ら若いドラ1たちが芽を出してきたという明るい話題もありました。

さて後期ドラフトですが、欲しい選手は捕手以外全部、です。予算は13億あるとはいえ普通に考えた補強では勝率5割も難しいでしょう。ここは話題性重視で初出場初打席ホームランを記録した来田涼斗を獲得!とくるかも。

プロキュア★オールスターズ

シーズン途中から加わり、最初のドラフトが終わった後の選手で構成したチームのため、やはりなかなか戦力は整いませんでした。山野辺翔、石川歩が離脱したのも痛かった。後期戦からの戦力として既に福田周平を獲得しています。

後期ドラフトで特に欲しいのが、ショート、外野、DH、そしてピッチャー。もう良い選手から順番に取っていくしかないでしょう。予算もあるので高額選手も獲得できます。無所属選手だとサンタナ(S)、レイ(H)、菅野智之(G)、今永昇太(DB)、ルール5ドラフトで梶谷隆幸(海南大附属レイカーズ)、サンズ(ナショナルズ)を獲りにいくのもアリかも。

海南大附属レイカーズ

投手力を重視した編成で成績上位に食い込むも、攻撃力が今一歩足りず優勝を逃す・・・というのが例年の海南大附属レイカーズなのですが、今年はオースティン、ビシエドの強力打線を擁し9球団イチの攻撃力を誇るも投手陣が大崩壊して下位に沈む・・・といろんな意味で「らしくない」シーズンになっています。

後期ドラフトでの補強ポイントは明らかに投手、しかも確実にイニングを食える先発投手が欲しい。狙いは今永昇太(DB)、レイ(H)、勝野昌慶(D)、メルセデス(G)あたり、しかも最低2枚、できれば3枚欲しい。敢えて梶谷隆幸を後期戦登録抹消にしているのは、梶谷をルール5ドラフトで放出して2億円ゲットできれば、年俸8億の菅野智之(G)を獲得できる・・・という計算か?キラキラ☆ファイティングドッグス、プロキュア★オールスターズあたりは梶谷に食指を動かすかもしれません。その場合は菅野で予算が食われるので年俸の安い若手先発投手も獲得の視野に入れておく必要があり、大道温貴(C)、池田隆英(F)、坂本裕哉(DB)あたりを獲得するかも。梶谷放出して菅野を獲得する場合、菅野を獲る可能性があるのは東葛ドライチーズ、プロキュア★オールスターズ、そしてレイカーズの3球団だけなので菅野より先に人気になりそうな勝野、メルセデスあたりを指名したい、が、早めに指名しないと東葛ドライチーズあたりに菅野を掻っ攫われるかも??このあたりの駆け引きをどうするかが見ものです。

ハムスターズ

万年最下位争いから今年は一歩成長して勝率5割到達目前まできたハムスターズ、得失点差はプラスだったもののリリーフ陣が揃わず前期戦は負け越してしまいました。グラシアルの骨折離脱も痛かった。スパンジェンバーグが控えにいるのである程度は補えていますが、投手も野手ももう少し選手層を厚くしておくべきでした。

補強のポイントはリリーフピッチャーとDH、又吉克樹(D)、B.ロドリゲス(F)、酒居知史(E)、杉本裕太郎(Bs)、岡島豪郎(E)、サンタナ(S)あたりをリストアップか。これらの選手を欲しがる球団は多いと思うけど、指名順4番目と比較的早いので一人は確実に取れる、が、2人は難しいかも?優先順位をどうつけるか、が難しいですね。

キラキラ☆ファイティングドッグス

得失点差でマイナスも松井裕樹(E)、R.マルティネス(D)のリリーフ2人の活躍のおかげで勝率5割キープできました。前期戦は投手陣では千賀滉大が抜けたのが痛かった。野手は元々少し層が薄かった上に、上林誠知、堂林翔太、太田椋が期待どおりとはいかず慢性的な得点力不足に陥ってしまいました。

補強のポイントは野手全般、特に打順の8番9番、捕手とセカンドが穴になっています。単純に考えるなら今年セカンドにコンバートされた安達了一(Bs)や中野拓夢(T)らが候補に挙がりますが、打線的には安達のような「繋ぎ」の打者よりもランナーを返す大砲が欲しいところが悩ましい。キャッチャーは炭谷銀仁朗(E)の楽天移籍で太田光の出場機会は更に減るはず。逆に炭谷銀仁朗は移籍で出場機会を増やしそうなので、ここは現実の楽天と同じく炭谷銀仁朗を獲得して太田光から乗り換えるのが良さそう。