【プロ野球POG】2024年チーム分析(8)~秩父ジャイアンツ

2024年4月7日

誰も頼んじゃいないのにプロ野球ペーパーオーナーゲームを紹介する10回目、今回は2024年チーム分析その8、秩父ジャイアンツ編です。

秩父ジャイアンツのプロフィール

唯一指名枠いっぱいの35人獲得し、それでいて6億5,000万円も予算を残すという他球団とは一味も二味も違うドラフト戦略を見せてくれました。まずはチーム名どおりジャイアンツ愛を見せて8人もの巨人選手を獲得しました。1位指名は今年の正遊撃手門脇誠、話題のドラ3佐々木俊輔は7位で獲得、ドラ1西舘勇陽も獲りました。投手には昨年育成からイッキに成り上がった松山晋也、昨年突如生まれ変わった西村天祐、現役ドラフトで移籍の長谷川威展と面白そうで年俸の安い選手がいっぱいです。野手は周東佑京、北村拓己、郡司裕也、郡拓哉、堂林翔太とユーティリティプレイヤーがやたらといます。一体何通りのスタメンを組めるのか?特徴だらけで変幻自在のチームです。

ポジション比率

内野手が多く見えるのはユーティリティプレイヤーの多くが内野手登録だから。バランスが良いチームというより「なにがあってもバランスを調整できる」チームといった方がいいでしょう。

年俸と年齢の分布

高額年俸選手がおらず、分布が低年俸側に寄っています。平均年俸は他球団より3,000万円近く安い6,697万円です。

まとめ 秩父ジャイアンツ

誰が故障しようとも、スランプに陥ろうともチーム全体でカバーして投球回と打席数はきっちり全部消化するというロバスト性の非常に強いチームです。ただチーム成績が安定するというのと優勝するくらい高い成績を残すというのはちょっと別の話です。

先発投手は山下舜平大を筆頭に優秀だし、リリーフには田口麗斗、中川皓太がいてこれに先述の面白選手たちが加われば十分好成績が期待できると思うのですが、問題は攻撃陣。いくらユーティリティプレイヤーの中から好調な選手を選んで自由に打線が組めるといっても、打線の核になる強打者がいるチームに匹敵する成績を出せるのか?好調な普通の選手よりもスランプの村上宗隆の方が良い成績を残すのが現実ですから、たぶん無理です。つまり秩父ジャイアンツが優勝するには四番に据えられるような強打者を補強する必要があるのです(ウォーカーではかなりちょっと物足りないよね)。

ドラフト会議が終わった後で四番打者を補強できるのか・・・できます。秩父ジャイアンツには6億を超える予算があり、市場には柳田悠岐も浅村栄斗も山田哲人も残っているので、できちゃうんです。好調なユーティリティプレイヤーと強打者の組み合わせは間違いなく最強でしょう。という訳で一見つかみどころのないチーム編成に見える秩父ジャイアンツが今年の優勝候補No.1です。

多分秩父ジャイアンツの一番の敵はオーナーのこだわりでしょう。素直に柳田悠岐を獲得するような真似はせず、マニアックな選手で補強しそう。