高速!飴色たまねぎ作成法

私はカレーが好きだ。それで家でもよくカレーを作る。

カレーを作るときの手順に「たまねぎを飴色になるまで炒める」がある。これはカレーを美味しくするための大切なひと手間であるが、とにかく時間がかかる。

飴色たまねぎを作る時間を短縮できれば・・・と考えているカレー好き同志は多いことと思う。そこで私の考える高速飴色玉ねぎ作成法を書く。

美味しいカレーに辿り着くための通過儀礼、避けては通れぬ試練、苦行として日々たまねぎを炒める同志の一助になれば幸いである。

飴色たまねぎのためにその1、道具は選ぶべし

手早く飴色たまねぎをつくるための最重要ポイント、それは道具選びである。用意すべき道具は次の2つ。

  • 多層構造のステンレス製フライパン(フッ素コーティングなし)
  • 木べら/竹べら

ステンレスはこびりつきが取れやすい。フライパン表面についたこびりつきを木べらでこそぎ落しながら炒めることで焦げ付くことなく飴色たまねぎが作れるようになるのだ。ただしステンレスは温度拡散率が低いため温度ムラができやすい=焦げやすい。なのでなべ底が多層構造になっていて温度ムラを解消しているものがベストである。

道具で作りやすさは全く変わる。技術を磨くより道具を揃える方が現実的である。

飴色たまねぎのためにその2、みじん切りはスライスで代用

あまり料理が得意でない人には、事前準備のたまねぎみじん切りも炒め同様面倒な作業である。そこでたまねぎはスライサーでスライスするだけで良しとする。みじん切りにしなくとも時間や味は大して変わらない。これでみじん切りにかかる時間を大幅に短縮できる。

飴色たまねぎのためにその3、初めは弱火でニンニクを

下準備ができたら炒め開始だ。フライパンを火にかけ(弱火~中火)すぐにバターを投入、バターが解け始めたらニンニク、ショウガ、クミンシードを投入。本当は鷹の爪も入れたいところだが、我が家は娘ちゃんが辛いのダメなので入れていない。低い温度でクミンシードをつぶしつつニンニク、ショウガを炒め、香りを立てる。ついでにしっかりフライパンと油をなじませる。

飴色たまねぎのためにその4、強気の強火でたまねぎを炒める!

たまねぎスライスを投入、焦げ付きを恐れずここからはイッキに強火にする。世の中さまざまな飴色たまねぎの時間短縮法があるが、火力を上げるのが最も簡単で最も効果的な時間短縮法だと思う。

普通のフライパンでは焦げ付くかもしれないが、ステンレスフライパンと木べらの最強タッグなら大丈夫。なべ底にはりついた茶色いこびりつきは木べらでガシガシこすれば簡単に落ちる。なのでガシガシこすりながらガンガン炒めよう。

飴色たまねぎのためにその5、はちみつブースト!

強火でガンガン炒めているともうもうと水蒸気が上がり、ほんのちょっぴりたまねぎが黄色がかってくる。

ここではちみつをどばっと投入する。飴色変化=メイラード反応はアミノ酸と糖の反応で、中でも単糖類がよく反応する。なので糖類の90%以上が果糖ブドウ糖のはちみつを加えるとイッキに飴色変化が進むという寸法だ。

飴色たまねぎのためにその6、完成!

たまねぎを加えるとなべ底にこびりつく量も増えるので、こそげ落とすのが間に合わないようならちょっぴり火力を抑える。

そして完成!たまねぎ投入から飴色化までにかかった時間は15分。たまねぎカット時間を含めても30分くらいでできあがる。

かなり時間短縮できていると思うがいかがだろうか?

今回使った材料

  • たまねぎ 中3個
  • バター 30g
  • にんにく 2かけ
  • しょうが 1かけ
  • クミンシード 少々
  • はちみつ 適当(大さじ1~2)