【プロ野球POG】POGリーグの適正チーム数は何チームなのか?

2022年3月24日

誰も頼んじゃいないのに本ウェブサイトで紹介し続けているプロ野球POGですが、2022年も懲りずに開催します!今年は去年からのメンバー8人に新メンバー1人を加えて、9チームで競います!まずは3/22にドラフト会議を開催する予定です。

プロ野球POGのチーム数問題

実際の現役プロ野球選手をドラフトで獲得し、自分だけのプロ野球チームを編成して遊ぶプロ野球POG。一体何人で遊ぶのが適当なのでしょうか?自分でルールを作っておきながら、実はいままではっきりしませんでした。

POGリーグでは支配下登録選手35名、出場選手登録25名(期間中の一軍、二軍の入れ替えなし)です。チーム数が多すぎると有力選手が足りなくなりチーム編成が難しくなります。逆にチームが少なすぎるとスター選手だけで簡単にチーム編成ができてそれはそれでツマラナイ。どこかにゲームが面白くなる、ちょうどよいチーム数があるはずです。

今回、(ゲームの出場選手登録枠である)25名で1シーズン戦い切れるチームを編成できるか?という観点で適正なチーム数は何チームであるか考察しました。

打席数、イニング数から必要な選手数を考える

プロ野球POGのチーム編成の基本は、1チーム分の打席数、イニング数をドラフトで獲得した選手で消化することです。もしも各球団が打席数/イニング数の多い選手から順に指名していくとすれば、最も少ない人数で編成が終わります。この人数はチーム数が増えるほど多くなります(打席数/イニング数を多く消化する一流選手はそれほど多くありませんからね)。この最小人数がゲームの出場選手登録枠(25名)と同じくらいになるチーム数が、適正チーム数でしょう。

打席数/イニング数の度数分布

そもそも選手による打席数/イニング数のばらつきってどれくらいなの?ということを調べました。なお2021年は延長なし、2020年は120試合しか消化していない、と、ここ2年はイレギュラーなシーズンだったので今回は2019年のデータで調べました。

2019年は490選手が打席に立ちましたが、そのうち半数以上は50打席以下です。プロになれる人は少ないですが、一軍レギュラーとしてコンスタントに出る人はその中のさらに一握りなんですね。投手は中継ぎ抑えで50~80イニングくらい投げるので打者より分布はなだらかになります。

最小編成人数は何人か?

12球団全部の選手を打席数/イニングの多い順に並べ、打席数/イニング数の累積分布を描き、その図から1チームあたりの最小編成人数を求めます。例えば今回は9チームでプレーしますが、その場合次の図のようになります。

打席数の多い順から選手を選ぶと、9チーム分の打席を消化するには109人必要でした。1チームあたりで考えると全打席数を消化するには109÷9≒12人の野手が必要となります(※ポジションは考慮していません)。同様に全イニングを消化するには136÷9≒15人の投手が必要です。9チームの場合全打席/イニングを消化するためには12+15=27名の出場選手登録が必要ということです。

チーム数による必要選手数の変化と適正なチーム数

前記の9チームのときと同様のやり方で調べた必要選手数をまとめると、次のようなグラフになります。

2~4チームで遊ぶときに必要な選手数は20名/チーム以下で、ほぼ全てのチームが不動のレギュラークラスでスタメンを固めることができます。これはこれで楽しいのですが、新人選手やスーパーサブのような選手が活躍する場がないのが少し残念です。8~10チームくらいはどのチームもかなりギリギリのチーム編成となります。全国的にみて無名の選手も編成に加えないといけなくなるのでゲームの難易度は上がります。10チーム以上になるときはリーグを2つに分けた方が良いかもしれません。バランスを考えると適正なチーム数は4~9チームくらいでしょう。

結論:適正なチーム数は4~9チーム、だが・・・

詳しく見ていくと、チーム数が多いときはどちらかというと野手よりも投手の方が不足しやすいので、投手を多めに指名する傾向が強くなります。つまりチーム数が変わるとドラフト戦略も変わると思われます。またチーム数が少ないときは、総額年俸制限を厳しめに設定したり出場選手登録枠を減らしたりすることでもゲーム性を変えられるかもしれません。

たかがプロ野球POGですが、まだまだルールをブラシアップする余地はありそうです。ま、こんな細かいことを気にするヤツは誰もいないかもだけど。