作り方(1)自己相似なクリスマスツリー
貝殻に学ぶ
貝は、成長とともに貝殻の巻き数を増やし、大きくなっていきます。大きくなるのですが、貝殻の形は変わりません(相似形を保ちます)。対数螺旋を描く貝殻の形は、設計図を変えずに体を大きくできるという、美しくも合理的な形なのです。ダンボールクリスマスツリーも、貝殻と同じ方法で大きくすることを考えます。下図のような方法です。
こういう形にすれば、相似形のパーツを追加していくだけで幾らでもクリスマスツリーを拡大できるはずです。全部を一体で作るより小さく分割したパーツで作ることができるし、各パーツは相似形なので一つの設計図を拡大縮小するだけでどんな大きさにも対応できます。
設計図はこれだけ
このダンボールクリスマスツリーのパーツは3種類です。こんなのでクリスマスツリーができるの?って感じですが、このパーツを拡大縮小して揃えるだけで立派なクリスマスツリーが出来上がるのです。
パーツCはてっぺん専用のパーツです。基本はパーツAとパーツBを好きなだけ積み重ねてツリーにします。見ての通りパーツBはパーツAを反転しただけなので、実質型紙はパーツAの1種類だけです。しかもこのパーツ形状は並べると直方体になるように調整してあるので、ダンボールから無駄なく切り出すことができる、大変歩留まりがよい形となっています。

クラフトペーパーで試作
本当にうまくいくのか、厚いクラフトペーパーで試作してみます。使用した紙は長門屋商店のモダンクラフトペーパー ミント(A4,紙厚:約0.25mm,坪量:約157mm)です。
型紙はこれです。
上の型紙をクラフトペーパーに印刷します。(2)、(3)は三枚必要です。
各パーツ同じものを3枚ずつ用意します。
これを写真のように組みます。隣り合う段で組み方を逆向きにするがポイントです。一番下の段だけは、スリットで組んだ部分をセロテープで固定しておくとツリーが倒れにくくなって良いです。
中央の三角形が逆向きになるように重ねていきます。
完成!てっぺんの星には金の色紙を貼ります。

A4(210×297mm)7枚で、高さ約50cmのクリスマスツリーが作れました。先ほどのペーパークラフト版クリスマスツリー(3)をA3に拡大コピーして追加すれば約70cmに拡大できますが、クラフト紙では強度不足で立たせることができなくなります。これ以上のサイズを作るのはダンボールが良いです(つづく)。
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