【プロ野球POG】ドラフト戦略入門

2024年版に選手リスト更新しました

誰も頼んじゃいないのにプロ野球POGを紹介し続け早5年。アクセス数は一向に伸びませんが、今年も懲りずに紹介します。今年度1回目はドラフト会議の基本について。

プロ野球POGはドラフト会議で勝負の趨勢がほぼ決まるといっても過言ではありません。それくらいドラフト会議は重要です。

このゲームは好きな選手を指名して自分好みのチームを作って楽しむゲームであります。が、ただ好きな選手を指名するだけで勝てるほど甘くもないです。編成したチームが余りにも弱いとゲームを続けること自体が苦痛になりかねないので、ゲームを楽しむためにもドラフト戦略の基本を理解してバランスのよいチーム編成を心がけましょう。

今回は3つのドラフト戦略の基本を説明します。

ドラフト戦略その1:指名選手のリストアップ

まずは獲得候補になる選手をできるだけたくさんリストアップしましょう。8チームでリーグ戦をする場合、1チーム30名指名したとすると全体で240名が指名されます。つまり最低でも200名くらいリストアップしていないとドラフト会議終盤で指名する選手がいない、ということになるのです。

ではどんな選手をリストアップするのか?この段階では単純に「一軍の試合に出る選手」をリストアップします。どんなに良い選手でも一軍の試合に出なければ意味がないので、選手の良しあしや好みはとりあえず脇において、「試合に出る/出ない」だけで判断してリストを作ります。

具体的には「スタメン予想、ローテーション予想をして、各チームのベンチ入り選手をリストアップする」という作業をします。これで各チーム25名程度リストアップすれば12球団で約300名のリストができます。

ドラフト戦略その2:選手の評価

次にリストアップした選手の評価を行います。評価は「出場機会」「年俸の安さ」「予想成績」を考慮して判断します。

この3つの中で一番重要なのが「出場機会」です。どんなに良い選手でも出場しなければ無価値、飛びぬけた成績でなくても規定打席や規定投球回に達する選手の価値は高いです(そういう選手は成績も伴っていることがほとんどですが)。「出場機会」はチーム事情を考慮して判断するのがポイントです。例えばソフトバンク柳町達。良い選手なので欲しい!が、ソフトバンクの外野は柳田、近藤が確定で周東、中村も控えていることを考えると出場機会はそう多くないかな・・・となり評価を下げざるを得ません。

次に年俸の安さですがチーム総額年俸が30億円で35名の選手を指名するとなると8,500万円くらいが平均の年俸になります。では実際のチーム編成で年俸の構成はどうなっているか?昨年優勝した秩父ジャイアンツのチーム編成ではこうなります。

人数で見ると4,000万円以下の選手が半数以上、2,000万円以下の選手も20%以上います。年俸の比率で見るとこうなります。

5人しかいない1億6,000万円以上の選手で総額年俸の40%以上を占めます。つまり好成績が高い確率で期待できるスター選手を獲ろうと思うと、それとセットで格安選手を3~4名獲得する必要がある、ということです。なので「出場機会はあるけど年俸が安い選手」は結構な人数を集める必要があり、「出場機会があり年俸が安くそこそこ成績も期待できる選手」はゲーム的にはスター選手級の価値があるとも言えます。

ドラフト戦略その3:ポジションのバランス

選手のリストアップが終わりそれぞれの選手の評価もした。では評価の高い順から指名すれば良いかといえばそうではありません。ポジションのバランスを考慮する必要があります。またまた昨年の優勝チーム秩父ジャイアンツを例にとると、ポジション別の人数割合は次のようになります。

指名した選手の半分が投手、捕手が約10%、内野手と外野手が約20%という比率です。人数で言うと投手18、捕手3、内野手7、外野手7です。チームカラーで多少変動はありますが、だいたいどのチームもこれくらいの比率になります。

出場枠はポジション毎にありますから、良い選手をそれぞれのポジションで満遍なく獲得することが重要です。特定のポジションに良い選手が集中すると宝の持ち腐れになります。ドラフト会議では当然良い選手から獲られていくので上位で特定のポジションに偏った指名をすると別のポジションが穴になり全体として戦力低下します。ドラフト会議途中も常に人数比率をある程度保ちながら指名していくのが穴の無いチーム編成をするためのコツです。

おわりに

今回紹介した3つのポイントをある程度押さえれば、自分の好みの選手を加えたり、自分好みのチームカラー(強力打線とか投手王国とか)を加えても破綻しないチーム編成ができると思います。めざせドラフト巧者!