架空チームの編成について

2020年2月16日

プロ野球ペーパーオーナーゲーム 目次

ルール解説

 

投手のことを話すとき、「イニングイーター」「ローテーションの谷間」「敗戦処理」といった言葉があります。使いどころや印象は違いますが、3つとも「イニングを消化することでチームに貢献する投手」という意味で共通しています。野球は「9イニング消化すること」が試合の成立条件なので、1シーズン143試合で1287イニング分の投手を揃える必要があります。しかし投手の分業化や球数制限が一般化した現代の野球では、必要なだけの投手を揃えるのは非常に難しい課題なのです。エースピッチャーだけではチームは成立しません。「ローテーションの谷間の投手」や「敗戦処理の中継ぎ投手」もチームを形作る上で必要な戦力なのです。

プロ野球チームの編成は、単にベストナインを選ぶこととはちょっと違います。1シーズン143試合を戦いきることを考えると、スターじゃないけどチームに欠かせない選手たちがいることがわかります。

架空チームの成立条件

プロ野球POGにおける架空チームの編成の基本は、1シーズン分の戦力に相当する、1287イニング分の投手と約5000打席&約5000刺殺+補殺数分の野手を揃えること、です。架空チームは例えると必要イニング数や必要打席数分の「空箱」のようなもので、そこに現実世界の選手を詰め合わせて自分好みのチームを作ります。図1(a)(b)、図2にイメージを示します。

架空チームの必要イニング消化のイメージ1

図1(a) イニング数消化のイメージ

架空チームの必要イニング消化のイメージ2

図1(b) イニング数消化のイメージ(消化したイニングが余る場合)

架空チームの必要打席数消化のイメージ

図2 打席数消化のイメージ

投手、打者ともに、必要イニング数/必要打席数に達しなかった分は、二軍レベルの選手(代替選手と呼びます)がプレーしたと見做します。投手は架空チームの必要イニング数を超えて選手を獲得しても、超えた分のイニングに相当する成績は架空チームの成績に反映されませんが、打者の場合、スタメンの9名は必要打席数を超過した分もチーム成績にカウントします。控え野手は最大3種類のポジションを登録でき、複数ポジションの打席を消化することができますが、必要打席数を超過する分は成績に反映されません。刺殺+補殺数については、イニングを消化した投手/打席に立った選手の刺殺+補殺数を合計します。合計刺殺+補殺数がチームの必要刺殺+補殺数に達しなかった場合、不足分は代替選手がプレーして稼いだと見做します。イニング数、打席数、刺殺+補殺数の条件を表1に示します。

表1 チームの成立条件

 
(打撃)
打席数
(投手)
投球イニング数
(守備)
刺殺+補殺数
1試合あたり 各ポジション4.23 9 37.65
1シーズンあたり 各ポジション605 1287 5384
代替選手の成績
0.022得点/打席
0.84得点/試合
120得点/シーズン
0.766失点/イニング
6.90失点/試合
986失点/シーズン
0.016失点/守備機会
0.6失点/試合
86失点/シーズン

※必要打席数、必要刺殺+補殺数は2013~2017年NPB12球団の平均値を採用

ゲームでの出場登録選手は25名、バランスよく選手を獲得しないと、必要な打席数、イニング数全てを消化することは難しいです(大抵どこかのポジションが足りなくなります)。選手のチームへの貢献度は(代替選手との能力差)×(イニング数or打席数)となるので、防御率がソコソコでも「イニングイーター」な投手はチームに大きく貢献したことになります。規定打席ギリギリの三割打者よりも、2割8分でフルイニング出場した選手を獲得した方がチーム成績が良い、ということもよくあります。また、複数ポジションをこなせるユーティリティプレイヤーが控えにいると、効率よくチーム力を底上げできます。チーム編成を1試合の強さだけでなく、143試合戦いきるための戦力を揃えることと捉えると、こういう一見地味だけどチームに貢献している「隠れ優良選手」が見えてくるのです。ゲームを通して「隠れ優良選手」を発見できるというのが、プロ野球POGの楽しみの一つです。

プロ野球ペーパーオーナーゲーム 目次

ルール解説