張りぼてを作る

2022年9月26日

関連記事:張りぼて応用編 魔法の杖を古木っぽく仕上げる

お手軽立体造形の代名詞「張りぼて」。本当に簡単なのか?仕上がりはどんな感じなのか?実際に体験してみたい!という訳で、以前ダンボールで作った切り株型ごみ箱を使って、張りぼてを作ってみました。

まず、型に新聞紙を貼ります。

新聞紙を張り付ける

くしゃくしゃに丸めた新聞紙を小さくちぎって、洗濯のりで貼り付けていきます。型の方に刷毛で洗濯のりをたっぷり塗っておいて、その上に新聞紙を貼り付ける方法が楽です。

新聞紙貼り付け完了

全部貼り終わったら、次に小さくちぎった半紙を、新聞紙の上に重ねて貼っていきます。新聞紙ののりが乾くのを待つことなく、連続で作業しました。

和紙を重ね張り

新聞紙が完全に隠れるまで、重ねていきます。これものりをたっぷり使い、半紙を完全にふやかした状態で貼り付けた方がやりやすいです。

本当は何層か重ねるらしいですが、はっきり言ってかなりめんどくさい。一層だけで終わりにして乾かすことにします。

張りぼて乾燥後

のりでベタベタの状態でしたので、乾燥するまで丸々一日かかりました。

そしてやっと仕上げ、水彩絵の具で色を付けます。

元が半紙なので、水彩絵の具でふやけたり、やぶけたりしないかな?と心配でしたが、そんなことはありませんでした。のりで固めたせいでしょうか?にじみも少なく塗りやすいです。

完成!軽いくせに重厚な感じに仕上がりました。これぞ「張りぼて」。

今回のように普通の水彩絵の具で色を付けると、艶消しでマットな仕上がりです。艶を出したい場合は塗料を変える必要がありそうです。

張りぼては軽くて(軽い割には)丈夫で、質感も面白いものができます。ですが作るのは結構面倒で、時間も掛かります。一品ものの製作の場合、大きいもの(50cm~お面かそれ以上のサイズのもの)を作るには有効ですが、小さいものを作るにはあまり効率よくない気がします。型を作って同じものを大量生産するなら話は別かもしれませんが。