【ハロウィン】光る魔法の杖を作ろう Part 2

2022年10月19日

 

世間から殆ど顧みられることのない本サイトですが、たまーに張りぼての記事を見にくる人がいます。世の中には張りぼての作り方を知りたい人がいるらしい。前回の記事で紹介した魔法の杖も、ビジュアル面の仕上げには張りぼて技を使っているのでその内容を紹介しようと思います。ただし普通の人が欲しがる「張りぼて情報」とはやや方向性が違うというかこれじゃない的な内容ですが。

魔法の杖といえば・・・

魔法の杖といえばハリー・ポッターシリーズに出てくる指揮棒っぽいやつ、ロード・オブ・ザ・リングでガンダルフが持つ身長くらいある杖、マジシャンが持つステッキ、ドラクエなどのRPGで出てくる過剰に装飾された杖、魔法少女のもつピンクで♡★♦なステッキなどなど色々ありますが、今回はねじくれた古木のようなイメージで仕上げます。

張りぼてで古木のような杖を作る

前回作成した味気ない魔法の杖

これを張りぼてで仕上げます。

材料と工具

片面ダンボールは、ダンボールに水をかけてしばらく置き、ライナーを剥がして乾かして入手します。詳しくはググってください。仕上げの艶出しには高価ですが水溶性つやだしニスを使いました。水で薄めた木工用ボンドで仕上げをする手もあるのですが、水性絵の具の色が流れてしまうので仕方なく。

作り方1 ダンボールで成形する

今回は片面ダンボールをこんな風に切って、これを杖に巻き付けました。

ダンボールのナミナミを杖に巻き付けて、木の筋っぽい感じを出します。上の部分でLEDを鳥かごのように包みます。光を反射するように、裏面にアルミホイルを貼っています。

これを杖に巻き付けます。こんな感じ。

作り方2 表面の質感をだす

ダンボールで作った形の上に、水で溶かしたせんたく糊を塗って、ちぎった半紙を貼り付けます。重ね貼りはしません、一枚(一重)だけです。

「濡れた肌に服がぴったり貼りついちゃう」理論で、ダンボールの表面にぴったりと半紙を貼り付けます。普通の張りぼてのように何枚も半紙を重ねていないので、継ぎ目や段差が筋のようにうっすらと浮かびます。こうすることで(1)ダンボールの継ぎ目を塞いで一体感を出しつつ(2)ダンボール造形を生かし(3)更に細かい半紙のしわを加え表面の質感を上げ(4)絵の具の乗りと発色をよくする、という一石四鳥の効果が得られます。

半紙を貼り付けた後は一晩乾かして絵の具で色つけ、更に一晩乾かして仕上げに水溶性つやだしニスをかけます。

これで完成!

張りぼて杖の作例

トウヒに火竜の胆石、50cm、どっしりした振り心地。

ねらいどおり重厚で古木っぽい仕上がり。先端にはアクリル製のおもちゃの水晶を仕込んでいます。