カープ「中崎劇場」を検証する

2020年6月28日

6/19のプロ野球開幕が決まり、うれしい限りです。例年通りではない今年のプロ野球ですが、カープの悩みは去年と同じ、中継ぎ不足、抑え不在です。

2020年版カープの抑えにはフランスアの名前がよく挙がりますが、中崎翔太の名前は殆ど出てきません。去年一昨年の状態を見ると厳しいかな・・・とも思うけど、ことメンタル面ならフランスアより断然中崎翔太の方が抑え向きでしょう。中崎曰く「ランナー出ただけでやいやい言う人も多いですけど、そういうスポーツではないので、点をやらなければいいので」・・・素晴らしいメンタルの持ち主です。見ている方は胃が痛くてしょうがないのですが。

では中崎翔太は本当に「ランナーを出しても点はやらない」ピッチングを有限実行したのか?私の胃袋は実行したと言っていますが、実際にデータで検証してみました。

「思ったより失点しない」度合いを示す、中崎度を作る。

このウェブサイトで紹介しているプロ野球ペーパーオーナーゲームでは、プロ野球公式記録の投手成績から失点を予測しています。公式記録に下表の係数を掛けることで予想失点を出すことができます。

安打本塁打四球故意四球死球
0.5640.8920.332-0.1650.332
三振打者-安打-四球-死球-三振併殺エラー
-0.105-0.105-0.3740.628

これを使って、「ピンチになったけど、なんだかんだで思ったより失点しなかった」度合いを示す、中崎度を作ります。中崎度が高いほど、思ったより点を取られなかったことになります。

(中崎度)=(予想失点-実際の失点)/(投球回)

これを代表的な抑え投手の 2015~2019年成績で計算してみました。

データでも中崎翔太は点を取られそうで取られないピッチングをしていたことがわかります。中崎翔太の凄いところは、これを「狙ってやった」ことです。少なくとも本人はそう言っています。公式記録やセイバーメトリクスでは見えない強さを中崎翔太は持っているのです。多分。

今回計算した抑え投手データ(2015~2019年の通算成績で計算)

  失点/投球回 予想失点/投球回 中﨑度 投球回
山﨑康晃 0.311 0.292 -0.018 294
森唯斗 0.334 0.359 0.025 298
石山泰稚 0.407 0.398 -0.008 301
増田達至 0.321 0.300 -0.021 291
サファテ 0.171 0.101 -0.070 198
マシソン 0.343 0.335 -0.008 261
澤村拓一 0.321 0.406 0.084 232
ドリス 0.345 0.249 -0.095 205
鈴木博志 0.541 0.561 0.020 74
岡田俊哉 0.379 0.367 -0.012 199
中川皓太 0.448 0.470 0.021 128
藤川球児 0.348 0.324 -0.024 228
松井裕樹 0.256 0.252 -0.004 321
増井浩俊 0.307 0.362 0.055 308
益田直也 0.359 0.372 0.013 269
秋吉亮 0.347 0.326 -0.022 278
内竜也 0.316 0.325 0.009 160
石川直也 0.390 0.424 0.033 152
ハーマン 0.336 0.344 0.007 145
田島慎二 0.406 0.406 0.001 245
カミネロ 0.415 0.452 0.037 81
フランスア 0.329 0.318 -0.012 136
中﨑翔太 0.296 0.369 0.072 292